福岡県立美術館(福岡市中央区天神5)が3月29日、ウェブサイト「福岡県立バーチャル美術館」を公開した。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、美術館へ足を運ぶのが難しい状況が続く中、家庭にいながら同館の絵画をいつでもどこでも鑑賞することができるよう公開した。
バーチャル美術館のコンテンツは、「高島野十郎(高ははしごだか)の世界」「福岡県美のたからもの」「福岡県立美術館紹介ムービー」の3部屋に分けて展開する。いずれの部屋も「美術を通して少しでも心の安らぎを感じてほしい」「いつかまた、美術館が身近にある暮らしが当たり前になってほしい」という思いを込める。
「高島野十郎の世界」は、「蝋燭(ろうそく)の画家」として知られる高島野十郎(1890年~1975年)の、同館所蔵の代表的な作品を高精細な画像で鑑賞できるほか、「野十郎クイズ」や「野十郎こぼれ話」などのコンテンツもそろえる。「福岡県美のたからもの」は、同館が所蔵する福岡や九州にゆかりのある作品約1万点の中からよりすぐりの絵画を抽出し、テーマを設けて展示・解説する。「福岡県立美術館紹介ムービー」は、動画で同館を紹介する。