展覧会「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」が7月14日、イムズ8階の三菱地所アルティアム(福岡市中央区天神1)で始まった。
塩田千春「大陸を越えて」© Chiharu Shiota and JASPAR, Tokyo, 2021
同館は、アートの情報発信基地として幅広いジャンルの芸術作品を32年展示してきた。過去に行った展示には、展示スペースの一角にレストランを開設したもの、作品に触れると画面上の映像が変化するもの、劇団の活動を写真や衣装で回顧したものなどがあり、延べ140万人以上が来場した。333本目となる今回は、イムズの8月末閉館に伴い最後の展覧会となる。
今回は過去展示したことのある作家によるグループ展で、出展者は、塩田千春さん、淺井裕介さん、藩逸舟さん、津田直さん、山内光枝さん、鹿児島睦さん、最果タヒさんの7人。最果さんが本展のために書き下ろした詩の一文をタイトルとした。さまざまなつながりを靴で表現したインスタレーション作品や、鳥や花木が描かれた器、海とそこに暮らす人々の映像作品、展示用に開けた無数の壁穴に花を描いた作品など、活躍を続ける作家たちの多様な芸術作品が並ぶ。
ディレクターの早渕亮平さんは「これまでのアルティアムを表現するように、多様なアートを見てもらえるグループ展。見る人によって、感じ方が異なる展覧会になっている。ここでの体験を閉館後も思い出していただければ」と話す。
開催時間は10時~20時。入場料は、一般=400円(前売りは300円)、学生=300円(同200円)、高校生以下無料。8月31日まで。