「博多織求評会受賞作品展」が4月11日、アクロス福岡(福岡市中央区天神1)2階匠(たくみ)ギャラリーで始まった。主催は博多織メーカー「筑前織物」(博多区博多駅東2)。
創業73年の博多織メーカーが、コロナ禍により2020年から2年連続で一般公開来場者を抽選で募集したイベント「博多織求評会」に来場できなかった人に向けて開催する。2021年11月に「博多織工業組合」主催の「第119回博多織求評会」で、内閣総理大臣賞と東京筑紫会賞を受賞した袋帯「クリスタル」や同社代表作の一つで博多織工業組合理事長賞を受賞した夏帯「羅組間道」などを中心に、同社が同イベントで受賞した作品やバッグや財布、ペンケースなどの博多織小物も合わせて約150点を展示したり販売したりするほか、有料で帯留め作り体験会も開く。
製造部の丸本徹部長は「博多織らしい献上の作品だけでなく、現代的な柄や色使いの博多織にもチャレンジしている。伝統工芸士の技術を受け継ごうという3、40代の若手の作品にも注目してほしい。帯地を利用した博多織小物もそろえている」と話す。
開催時間は10時~18時(最終日は16時まで)。入場無料。帯留め作り体験会は各日14時開始。定員は先着3人。今月17日まで。