福岡市が現在、福岡にゆかりのある著名人が書いた100歳になった自分への手紙「#100レター」のポスターを福岡市内で展開している。人生100年時代を見据えたプロジェクト「福岡100」の一環。
「福岡100」は、超高齢社会で直面する医療・介護・健康づくりなどの課題に対し、大学や企業などと一緒に100のアクションをしようと福岡市が2017(平成29)年7月に始めた。100のアクションは2022年に達成したが、プロジェクトは継続する。「#100レター」の企画経緯について、福祉局総務企画部福岡100推進課長の奥田一成さんは「福岡100が目指す社会の実現のためには、市民や企業が自分ごととして積極的に参加してもらう必要がある。もっと多くの市民や企業にプロジェクトに関心を持ってもらえるようにと企画した」と話す。
参加する著名人は、阿川佐和子さん、井桁弘恵さん、IKKOさん、岩松了さん、加藤一二三さん、小峠英二さん、関根勤さん、中尾ミエさん、松尾スズキさん、リリー・フランキーさん。福岡出身や福岡市の取り組みに関わった人たちに依頼したという。手紙には、100歳になった未来の自分に向けて尋ねてみたいことや100歳までにかなえたいことなどがつづられている。直筆文面と顔写真付きで1人ずつポスターにして天神のイムズ跡地(福岡市中央区天神1)、西日本シティ銀行本店本館跡地(博多区博多駅前3)の仮囲いなどに掲出。福岡市広報戦略室のX(エックス)では手紙の実物写真も公開している。
「福岡100」の理念に賛同する企業や大学、団体などから成る「福岡100 PARTNERS」のウェブサイトでは、これからの人生でかなえたい夢や実現したいと思うこと、100歳の自分に聞いてみたいことなどのメッセージを市民から募集する。応募フォームで4月30日まで受け付ける。応募者100人に抽選で、活動量計や健康食品などを進呈する。
奥田さんは「これから『どんな夢をかなえたいか』『自分にとって幸せとは何か』に対して自分なりの答えを考え、新たな一歩を踏み出すきっかけになれば」と話す。
ポスターの掲出は5月31日まで。