福岡都市フォーラム閉幕-INTA、福岡の街に提言「街にシンボルを」

ミシェル・スダルスキスINTA事務局長(左)をはじめINTAメンバー

ミシェル・スダルスキスINTA事務局長(左)をはじめINTAメンバー

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 福岡市内で4月5日より始まった「福岡都市フォーラム」が同9日、アクロス福岡(中央区天神1)で行われた公開フォーラムで幕を閉じた。

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 同フォーラムは、60カ国約2,000人以上の都市開発の実務者らが集う団体INTA(本部=パリ)のメンバーを招聘(しょうへい)し、福岡の視察や地域団体へのインタビューなどを行うなど、福岡の問題点の改善や街づくりを目的に開催。期間中、関係者プログラムのほか、新・博多駅ビル工事現場を見学するツアーなど市民参加型の講座も行われた。

 最終日の公開フォーラムでは、ミシェル・スダルスキスINTA事務局長が「福岡はアイデンティティー不足。街を象徴するようなシンボルがなく、歩いても同じブロックが続き、街が繰り返しているようだ」と指摘。併せて、交通渋滞の緩和、物件の空室などの問題点を挙げ、「天神明治通り地区を中心に改善。官民の高いレベルでの協力を」と提言した。

 終了後の会見では、「街は素晴らしい」と全員の意見が一致していたことを明かし、「福岡は変化する大きなチャンスを握っている。都心のシンボルを生んで新たなクリエーティブを」(同)と続ける。

 天神明治通り街づくり協議会の統括マネジャーで都市プランナーの後藤太一さんは「プロセスが大事。提言を受け、自分たちなりに消化してまとめて、(これで)終わらないように次につなげていきたい」と話す。

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