展覧会「小磯良平展―幻の名作《日本髪の娘》」が現在、福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園)2階特別展示室で開催されている。
小磯良平(1903~1988)は兵庫県出身の近代洋画家。東京美術学校(現在の東京芸術大学)を首席で卒業後、ヨーロッパで西洋絵画を学び、数多くの人物画を描いた。同展は、韓国国立中央博物館所蔵の作品「日本髪の娘」を約90年ぶりに日本で展示するとともに、神戸市立小磯記念美術館(兵庫県神戸市)の所蔵品を中心に100点以上の作品を展示する。同展は今年1月に神戸で開催し、福岡では35年ぶりの回顧展となる。
第1章「小磯良平の画業」では初期から晩年の作品を、第2章「小磯良平の和装婦人像」では俳優の八千草薫さんなど和服の女性像を描いた作品を紹介する。第3章「《日本髪の娘》と第二部会」で展示する「日本髪の娘」は、小磯良平が1935(昭和10)年の「第1回第二部会展」に出品した作品。日本髪に黒地の着物をまとった女性が描かれている。会場には、描かれている着物の復元版も展示。「日本髪の娘」の隣には、「第1回第二部会展」に小磯良平が同時出品した「踊り子」を展示し、90年ぶりに2点を並べる。
5月16日は、関連イベントとして神戸市立小磯記念美術館の岡泰正館長による記念講演会「幻の名作《日本髪の娘》との出会い」を開催する。6月6日には学芸員が出品作品について解説する「ギャラリートーク」を予定。いずれも聴講無料(ギャラリートークは、展覧会観覧券が必要)。
1階のミュージアムショップでは、「展覧会公式図録」(2,200円)、展覧会限定の「ポストカード」(150円)や「クリアファイル」(440円)、「マグネット」(660円)などを販売する。
同館学芸員の忠あゆみさんは「35年前に当美術館で『小磯良平遺作展』を行った縁もあり、今回の展示が実現した。貴重な機会を楽しんでもらえたら」と話す。
開館時間は9時30分~17時30分(入場は閉館の30分前まで)。月曜休館(5月4日は開館、5月7日は休館)。観覧料は、一般=1,700円、高・大学生=1,100円、中学生以下無料。6月21日まで。