「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」が現在、福岡県立美術館(福岡市中央区天神5)3階展示室で開催されている。
「アンパンマン」の作者などとして知られる、やなせたかしさん(1919年~2013年)は、漫画家のほか、詩人や絵本作家、イラストレーター、デザイナー、編集者などとしても活動した。同展は、「やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム」(高知県香美市)が7月で開館30周年を迎えるのを記念して開くもの。原画約200点を中心に、資料や雑誌、愛用品、衣装など約300点を展示する。やなせさんの初の大規模巡回展で、これまでに、熊本、京都、鹿児島、山口、愛知で開催した。福岡は6会場目となる。
会場では、6つのテーマに沿って展示。「第1章 やなせたかし大解剖」では年表や初期作品、三越の包装紙の原画などを、「第2章 漫画 人とのつながり」では、「ミス高知」などコマ漫画の複製や「ボオ氏」、「とんでもナイ子さん」の原画などを展示する。「第3章 詩 うたうように生まれる」では、やなせさんが30年にわたり編集長を務めた雑誌「詩とメルヘン」の表紙原画や直筆の詩作品を展示し、やなせさんの詩の世界を紹介。「第4章 絵本とやなせメルヘン」では、絵本「やさしいライオン」や「チリンのすず」などの原画を展示する。
「第5章 アンパンマンの誕生」では、アンパンマンの絵本原画やキャラクター設定図などのほか、「やなせたかし記念館」オープンのために描いたキャンバス画、「アンパンマンのマーチ」の原稿などを展示。「エピローグ 人生はよろこばせごっこ」では、やなせさんの創作活動の根底にあった「人を喜ばせようとする精神」、エンターテイナーとしての一面を、「アンパンマンの勲章を見る会」をはじめとしたやなせさんが企画したステージやパーティーなどで着用したステージ衣装や洋服、愛用の靴下のほか、パーティー映像などで紹介する。
「やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団」学芸員の仙波美由記さんは「この展覧会はやなせたかしの言葉の展示で始まり、最後の章の『人生はよろこばせごっこ』という言葉へつながる、やなせが体現したいろいろなものが詰まった展覧会。家族で、いろいろな世代間で話をしながら見てもらうと、それぞれ思い出に残っている作品があると思う。アンパンマンだけではないやなせの長い画業を見てもらえたら」と話す。
グッズコーナーでは、「公式図録」(2,420円)、ポストカード(190円)、Wクリアファイル(全3種、530円)、半袖Tシャツ(全3種、S・M・L=4,290円、子ども用=3,190円)、ポーチ(全2種、1,540円)などのオリジナルグッズなどを販売する。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館(5月4日は開館)。入館料は、一般=1,500円、高大生=1,000円、小中生=600円、未就学児無料。6月14日まで。