同じ舞台セットで5劇団公演「芝居屋コロシアム」-作家が座談会

座談会に出席した(写真左から)「最新旧型機クロックアップ・サイリックス」の川原武浩さん、「座”K2T3」の後藤香さん、「劇団PA!ZOO!!」のぎゃおさん、「劇団きらら」の池田美樹さん、「あなピグモ捕獲団」の福永郁央さん

座談会に出席した(写真左から)「最新旧型機クロックアップ・サイリックス」の川原武浩さん、「座”K2T3」の後藤香さん、「劇団PA!ZOO!!」のぎゃおさん、「劇団きらら」の池田美樹さん、「あなピグモ捕獲団」の福永郁央さん

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 ぽんプラザホール(福岡市博多区祗園町)で複数の劇団が同じ舞台セットで芝居する「芝居屋コロシアム2007」の公演(12月7日開演)に先がけて10月15日、各劇団の作家らが同ホールに集まり、座談会を行った。

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 「芝居屋コロシアム」は、複数の劇団と舞台装置を制作する集団「兄弟船」が参加しているイベントで、舞台装置より脚本を先に書く通常の制作とは逆の方法で制作される。カラーや表現方法が全く異なる多数の劇団が同じセットを使い、別のストーリーを演じることで、各劇団の観客の交流や、新規ファンの開拓など、福岡演劇界の底上げ的役割も担う。開催は2000年、2002年に続く3回目。

 座談会には、「あなピグモ捕獲団」の福永郁央さん、「劇団きらら」の池田美樹さん、「最新旧型機クロックアップ・サイリックス」の川原武浩さん、「座”K2T3」の後藤香さん、「劇団PA!ZOO!!」のぎゃおさんら、公演を行う5劇団の脚本家が参加した。同実行委員長を務める「兄弟船」の上瀧昭吾代表は「2005年末に各劇団に声をかけ、ミーティングを重ね、作家の意見を取り入れながら舞台装置を制作してきた」という。

 共通で使用する舞台装置の今回のテーマは「塔」。木材を使用した天井までの高さのセットを制作。通常、役者がはける舞台袖のほか、舞台奥の2階部分、客席後方の通用口までも舞台からのはけ口として使用する。ジャングルジムのようなセットに自由自在に置く位置が選べる板を使うほか、客席の空間までもセットで埋め尽くすという。「個性が強い各劇団がセットをどんな風に使いこなすかを見比べて楽しんでほしい」(「座”K2T3」後藤さん)。「ミーティングで集まる際、ほかの作家の脚本を意識したり…。今までにない作り方でとても面白く、刺激的」(「劇団きらら」池田さん)と話す。「ストーリーはコメディーから社会派タッチのものまで幅広く、いろいろな角度から楽しめる」(上瀧さん)とも。

 上演期間は12月7日~16日。料金は、1公演(前売り=1,500円、当日=2,000円)、3公演通しチケット(3,000円)、5公演通しチケット(5,000円)。

芝居屋コロシアム2007ぽんプラザホール

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