日仏の融合「フレンチ浮世絵展」-酒で溶いて描いた作品も

福岡を中心に制作活動を行っているフィリップ・ビュルジェさん

福岡を中心に制作活動を行っているフィリップ・ビュルジェさん

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 九州日仏学館(福岡市中央区大名2)5階ギャラリーで3月1日より、福岡を中心にアート活動をしているフランス人のフィリップ・ビュルジェさんの個展「フレンチ・ニクヒツ浮世絵展」が開催されている。

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 フィリップさんは、11年にわたって制作活動を行なっており、フランスで初の個展を開いた際に会場を訪れた来場者から「日本ぽい作風」「葛飾北斎のタッチと似ている」などと評価を受け、日本に興味を持ち始める。2001年に来日し、東京、大阪に滞在。縁があって2006年に「古きよき日本が多い」(フィリップさん)と語る九州・福岡の地に移る。現在は福岡を中心に制作活動を行なっているという。

 同展は、「日本に住んでみると、近代的なものも良いが、昔ながらの良さがないがしろにされている印象を受ける。その良さを表現したい」(同)と、「日本とフランスの融合」をテーマに、和紙を貼り付けたものや、墨を日本酒で溶いて福岡の景色を描いた作品など15点を展示している。

 「誕生」と題した作品は、着物の柄に闘牛の赤い布を見立てたデザインを施しているほか、印ろうやポストなどさまざまなモチーフが描かれ、鮮やかな色使いが特徴。「パッチワークのような作品」と自評する個性豊かな作品で来場者を魅了している。

 開館時間は、火曜~金曜=10時~19時、土曜=10時~18時。3月29日まで。

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