福岡市は6月24日、アジアの学術・芸術・文化に貢献した個人、団体を顕彰する「福岡アジア文化賞」の今年の受賞者4人を発表した。1990年に創設された同賞は、今年で19回目。
「大賞」は、「社会的な問題をテーマに『今』を強く意識した題材を取り上げ、映画人のなかでも高い評価を受けている」(同賞委員会)と評された映画監督のアン・ホイさん(香港)が受賞。「学術研究賞」には南アジアの人権やジェンダーの研究での業績と、国際機関やNGOと連携しての活動が評価されたサヴィトリ・グナセーカラさん(スリランカ)と、民族問題・マレー世界の研究に貢献した社会人類学者のシャムスル・アムリ・バハルディーンさん(マレーシア)の2人が選ばれた。
「芸術・文化賞」には、バングラデシュの宗教歌謡「バウル・ソング」を世界に広げ、芸術的価値を高めたとして、歌手のフォルダ・パルビーンさん(バングラデシュ)が受賞した。
授賞式は9月10日、アクロス福岡シンフォニーホール(福岡市中央区天神1)で行われる。9月13日・14日には各受賞者による市民フォーラムも予定。
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