警固にカフェ・ギャラリー併設の写真店-フリーカメラマンが開業

「写真は人のコミュニケーションを生む。大事に撮りたい」と酒井咲帆さん

「写真は人のコミュニケーションを生む。大事に撮りたい」と酒井咲帆さん

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 警固に4月30日、写真店「アルバス写真ラボ」(福岡市中央区警固2、TEL 092-791-9335)がオープンした。

2階にはギャラリー兼写真スタジオも

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 オーナーの酒井咲帆さんは、プロのカメラマンとして仕事を始めて10年。兵庫県出身の酒井さんは18歳のころ、関西で出会った同世代の友人が交通事故で亡くなったことをきっかけにカメラを手にする。「『同世代の死』が受け止められなかった」という酒井さんは、友人の育った街や働いていた場所など、友人の足跡をたどるようにカメラを持ち、一人旅に出る。友人の出身地・福岡を訪れ、各地を撮影した。「現像した写真が、その子と会話しているように見えた。『思い』って写真に写るんだなと思った」と酒井さん。

 フリーで活動する中、友人の死をきっかけに知った写真の大切さと「手軽だが、インクが空気に弱く長期の保存が難しいプリンターが主流になってしまったことで街の写真店が減ってきて寂しい」(同)という思いから、「子どものころの写真を大人になってもきれいに残してあげたい」と写真店出店を決意する。「業種は違うが、思いが通じた」という知り合いの飲食店オーナーと共同で出店。隣には、カフェ「トレネ」を併設する。

 店舗面積は約17坪。2階にはレンタルギャラリー兼写真スタジオを設けた。普段は、「子どもが自宅で遊んでいるような、自然な姿を撮れるように」(同)と子ども部屋風にディスプレーしたスタジオだが、「展示会の開催中は、展示作品を背景にしたスタジオ撮影や、好みで外での撮影も可能」(同)。ギャラリースペースでは、写真スクールや単発のワークショップも開催を予定するという。

 酒井さんは「真の笑顔を引き出せるように、お客様と仲良くなってからスタジオ撮影に来てもらえるような、街に根付いた写真店を目指したい」と意気込む。

 フィルムプリント(現像代500円・1枚25円~)、デジカメプリント(1枚30円~)。ギャラリーレンタルは7日間=50,000円、13日間=90,000円。スタジオ撮影は、オリジナル台紙付きで1カット=6,000円、2カット=10,000円。

 営業時間は11時~20時。

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