展覧会「小さなデザイン 駒形克己展」が5月20日から、三菱地所アルティアム(福岡市中央区天神1)の営業再開とともに、会期延長し開催している。
駒形克己さんは「Little Eyes」「Little Tree」などの絵本で知られる造本作家でありデザイナー。デザイン制作会社「日本デザインセンター」でキャリアを積んだ後、ニューヨークでグラフィックデザイナーとして活躍。1983(昭和58)年に帰国後は、「オフコース」や「安全地帯」などのレコードジャケット、コム・デ・ギャルソンなどファッションブランドの招待状などのデザインを手掛けている。1986(昭和61)年にデザイン会社「ONE STROKE」を設立し、現在は多数の絵本を出版するほか、ワークショップ活動などで国際的に活躍している。
同展では、アメリカでデザイナーとしてのキャリアを積んでいたときに手掛けたパッケージデザインの仕事や自主制作作品、音楽やファッションでの仕事、絵本の試作やスケッチ、インスタレーション、映像など約200点を展示。駒形さんの初期から現在までの歩みをたどる初めての展覧会となる。会場では、駒形さんの絵本表現の特徴である切り抜きや変形ページの魅力を立体的な展示で紹介する。
三菱地所アルティアムは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い4月4日・5日と4月8日~5月19日まで臨時休業をしていた。4月1日から開催していた同展は会期を延長し開催する。また、同館は来年8月31日のイムズ営業終了に伴い閉館することを5月25日に発表した。
開催時間は当面の間10時~19時の短縮営業(6月16日は休館)。入場料は、一般=400円、学生=300円、高校生以下無料。6月21日まで。