ピンぼけも魅力-大名で「トイカメラ」写真展、愛好2人が企画

「気軽さがトイカメラの最大の魅力」という金丸香奈絵さん(右)と高野夏子さん

「気軽さがトイカメラの最大の魅力」という金丸香奈絵さん(右)と高野夏子さん

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 エンジョイスペース大名(福岡市中央区大名1)で8月25日より、トイカメラで撮影した作品を集めた写真展が開催されている。

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 トイカメラは、レトロでカラフルなビジュアル、安価である点と、その多くがプラスチックを素材に簡単な構造で作られていることから生じる、通常なら「失敗作」となる「ピンぼけ」や「ゆるさ」も写真の魅力として若者を中心に人気を集めている。

 同展を企画したのは、同じ職場でカメラ好きとして意気投合したという金丸香奈絵さんと高野夏子さんの2人。もともと写真好きでデジタルカメラを愛用していたという2人だが、金丸さんは約2年前に、ある雑貨店の店頭でトイカメラの存在を知る。3,000円程度の比較的安価なため即購入。撮影時には予想がつかない作品が現像時に生まれてくるというトイカメラの「魔法」にどんどん引き込まれていったという。

 昨年10月あたりから、高野さんも金丸さんの影響でトイカメラに夢中に。互いに無言で撮影に没頭することもあるという。「アンテナが似ているのか、同じ所を全く同じ構図で撮影していたことも」と2人。愛用カメラは2人とも「作品の出来上がりが楽しみ」という「Vivitar Ultra Wide&Slim」。「真っ白な空を写しても、現像した写真の四方が暗くなり、新しい景色が生まれる」(高野さん)という。

 会場では、「日常」をテーマに同カメラで撮影した作品のほか、魚眼レンズや連写機能が付いたトイカメラで撮った作品約300点を展示している。

 高野さんは「普通のカメラで撮影した写真は、撮影者にとってはそれぞれに思い出があるもので楽しめるが、他人が見たらただの記録写真。その点、トイカメラは自分の日常を他人に面白く伝えられるのでは」。金丸さんは「安価で気軽に持ち運べる。独特の『ゆるさ』で癒しも感じられる。(同展が)トイカメラ人気が高まるきっかけになれば」と話す。

 営業時間は11時~20時。入場無料。8月31日まで。

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