福岡三越、輪島塗と有田焼の職人2人のコラボフェア-作家来場も

21段階にも及ぶ、輪島塗のおわんの作業工程を紹介するコーナーも

21段階にも及ぶ、輪島塗のおわんの作業工程を紹介するコーナーも

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 三越・福岡店(福岡市中央区天神2)8階リミックススタイルで12月3日より、輪島塗と有田焼のコラボフェア「迎春のしつらえ~漆のうつわ・磁器のうつわ~」が開催されている。

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 同フェアは、輪島塗職人・桐本泰一さん、有田焼職人・寺内信二さんの2人にスポットを当てたもので、「迎春」をテーマにしたこだわりの器約50点を展示販売している。

 桐本さんは、石川県輪島市出身。器や小物以外にも、レストランの内装などに漆を施すなど「扱いにくい漆を身近に感じてほしい」と多岐にわたる活動を展開。輪島塗の小箱にモノグラムが描かれたフランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン」とのコラボ商品なども制作し、話題を集めた。

 寺内さんは、佐賀県有田町出身。全国で個展を展開。NHK放送局の番組企画内で生まれた「究極のラーメン鉢」を作るプロジェクトでは開発チームのリーダーを務めた。

 「2人は偶然にも同い年で、伝統工芸の良さを守りながらも伝統にとらわれず、新しい作品を生み出すチャレンジをしている」(同売り場担当の渡邉由佳さん)と2人にコラボ企画を提案し、実現したという。

 会場では、21段階にも及ぶ、輪島塗のおわんの作業工程を紹介するコーナーのほか、桐本さんが開発した傷がつきにくい「蒔地技法」で作られた器や弁当箱、大阪のイタリアンレストランで実際に使用されており、同企画でのみ特別販売されている、寺内さんの作品のパスタ皿、ティーカップなどが並んでいる。

 12月6日・7日には、作家2人も来場。両日とも15時より、「漆を愉しむ」と題した桐本さんのトークショーを開催する。営業時間は10時~20時。今月11日まで。

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