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中村調理製菓専門学校、1964年・東京五輪選手村の食堂レシピ公開

貴重な資料を紹介する中村哲校長

貴重な資料を紹介する中村哲校長

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 中村調理製菓専門学校(福岡市中央区平尾2)は9月19日、同校が保管する1964(昭和39)年の東京オリンピック選手村食堂のレシピを報道陣に公開した。

選手村食堂のレシピ

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 当時、選手村食堂で料理長を務めた故馬場久さんと故村上信夫さんが生前、同校の特別講師を務めていたことが縁で譲り受けたもの(馬場さんの担当当時の校名は中村割烹学院)。「オリンピック・メニュー」と書かれた「牛肉の煮込み」「牛肉パイ包み焼き」「舌びらめのチーズ焼き」などのレシピ4種と馬場さんと村上さんを含む料理長4人の写真などが公開された。

 「今はよりよい記録を出す料理が主流だが、レシピを見る限り、当時は郷土料理などのホッとする料理が多かったようだ」と中村哲校長。世界各国の日本駐在大使館員の妻に郷土料理の作り方を聞くなどしてレシピを作っていたという。「日本人選手がメダルを獲得した際には赤飯を炊いて祝っていた」というエピソードも。

 「学生には7年後、君たちが東京オリンピックの選手村で、あるいは東京を訪れる外国人に料理でおもてなしをするかもしれないと声を掛けている」と笑顔を見せる。

 同資料は、10月26日・27日に行われる同校の学園祭で一般向けに公開する。

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