三越福岡店（福岡市中央区天神2）9階で1月2日より、「赤毛のアン展～モンゴメリが愛したプリンス・エドワード島～」が開催されている。

　同展は昨年、「赤毛のアン」出版100周年を迎えたことを記念して開催しているもので、作者のL.M.モンゴメリ（1874～1942）と当時翻訳を手がけた村岡花子（1893～1968）の2人にスポットを当てた構成となっている。

　会場には、日本初公開となるモンゴメリの直筆原稿をはじめ、モンゴメリが着用したウエディングドレスや制作したキルト、村岡花子の直筆原稿や翻訳作品、女学生時代に気に入った英詩を翻訳していたという雑記帳、名刺、愛用のペンなどを展示している。

　そのほか、アンが生活した部屋を再現したコーナー展開や、1979年に「世界名作劇場シリーズ」のひとつとしてフジテレビ系で放映されたアニメーションのセル画など約150点を展示している。

　同店広報担当の山内葉月さんは「アンの部屋をはじめ、女の子の好きなものを集めた企画展。村岡さんは、『赤毛のアン』の舞台、カナダのプリンス・エドワード島の情景を見事に翻訳しながらも、初の海外旅行は74歳の時でそのイマジネーションの素晴らしさに驚かされたりもする。（同展で）『赤毛のアン』の魅力をより深く知って楽しんでほしい」という。

　営業時間は10時～20時（最終日は17時閉館）。入場料は、一般＝500円（前売り＝300円）、高校生以下無料。今月12日まで。