福岡市は6月5日、市民アンケート調査(5月11日~5月22日)の速報値を発表した。調査結果によると、夏のオリンピックに関心があると回答したのは約75%で、福岡市が立候補している2016年オリンピックの大会のコンセプトについては「関心がある」(約52%)、「関心がない」(約42%)で、競技配置計画は「関心がある」(約47%)、「共感できない」(約46%)という結果になった。
また、福岡でのオリンピック開催に際しての課題については、「市の健全な財政運営の維持」(48.4%)、「都心の交通渋滞」(16.7%)、「競技施設の後利用計画」(13.8%)だった。
このほか、オリンピック候補都市として東京に比べて福岡市のセールスポイントについては、「空港から都心部への恵まれたアクセスなどコンパクトな都市機能」(47.3%)が最も多く、「博多湾など恵まれた自然の豊かさ」(30.8%)、「アジア各都市との地理的距離の近さ」(25.6%)が続いた。
調査結果について福岡市オリンピック招致準備事務局の上野さんは、「オリンピックは、費用がかかるので漠然とした不安を感じている市民が多いようだ。今後、各地域での説明会など広報活動に力を入れることで市民の理解を深めていきたい」と話す。同調査は、20歳以上の5千人の市民を対象に調査を行なったが、回収率は約26%にとどまった。福岡市