株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)は、スポーツ総合雑誌『Sports Graphic Number』 1155号〈日本シリーズ詳報 最強ホークスの勝ち切る力。BASEBALL FINAL 2026〉を11月5日に発売します。

◆Number1155号 担当デスク・田村航平のコメント
強い、強いよ、強すぎる……!
今年の日本シリーズは福岡ソフトバンクホークスが横浜DeNAベイスターズを相手にことごとく接戦を勝ち切り、4勝0敗で2年連続日本一を達成しました。
私はナンバー編集部に入った2014年から今年まで、ほぼ毎年日本シリーズ特集を担当していますが、その間、ホークス優勝はなんと8回。いつしか工藤公康監督(当時)の胴上げを見ると「今年も仕事納めか」と実感するようになり、もはや私にとっては秋の風物詩でした。
初めて近くでホークスの選手たちのプレーを見たときは、衝撃を受けました。柳田悠岐選手らバッターの打球も、今宮健太選手ら野手の送球もすべてが速い。打球が速ければゴロが抜けてヒットになりますし、送球が速ければ相手のヒットを防げます。野球でアウトとセーフを分けるのはほんの「一歩の差」ですが、その一歩の差の積み重ねが1試合でとんでもなく大きな差になっていくことがホークスの強さなのだと感じます。
2015年、当時日本ハムの大谷翔平選手もホークス打線に打ち込まれることが多く、ナンバーのインタビューにこう明かしていました。
「ホークスの下位打線はレベルが高いので、やられてしまう。たとえば明石(健志)さんはホークスの中にいると目立ちませんけど、他の球団のレギュラーと変わらない実力の持ち主だと思いますし、今宮(健太)さんだって逆方向に長打も打てるし、インコースの捌きもいい。ここはアウトを取れるだろうという打順からでもしっかり打ってくるのがホークスなのに、組織の中に隠れている選手の本質をわからずに投げてしまったことが、やられた原因なのかなと思います」(Number887号)
大谷選手が言うところの「明石さん」が、今年の日本シリーズでいえば第1戦で決勝打を放った庄子雄大選手や、第2戦で途中出場から勝ち越しホームランを放った川村友斗選手なのでしょう。下位打線や守備固めの選手であっても、強く振れる。それは今のチームにも息づいています。
今号では、日本シリーズMVPを獲得した正木智也選手がビールかけの直後にインタビューに応じてくれました。第3戦でサヨナラホームランを打った正木選手もやはり、「強く振る。それがホークスの伝統だと思っています」と話しています。それは王貞治会長が、30年以上携わってきたホークスに根付かせた信条でもあります。
この日本シリーズ特集を読むと、ホークスが黄金時代を築くことができた理由がよく分かります。ホークス王朝はどこまで続くのか、それを止めるチームは現れるのか。これから長いオフに入りますが、来年のプロ野球も楽しみです。
『Sports Graphic Number』1155号
<日本シリーズ詳報>
最強ホークスの勝ち切る力。
BASEBALL FINAL 2026
【CONTENTS】
[優勝ドキュメント]文◎酒井俊作
小久保裕紀&城島健司「世界一をめざすホークス・ウェイ」
[MVPインタビュー]文◎田尻耕太郎
正木智也「強く振る。それが伝統です」
[古巣相手の日本一]文◎酒井俊作
山本祐大「心を鬼にして」
[クローズアップ]文◎酒井俊作
松本裕樹「空白の2日間」