展覧会「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」が10月23日、福岡県立美術館(福岡市中央区天神5)3階展示室で始まった。
絵本「はらぺこあおむし」は、アメリカの絵本作家、故エリック・カールさん作。あおむしがさまざまな食べ物を食べて成長し、チョウになるまでを描く。同展は「はらぺこあおむし」の日本語版出版50周年を記念して開催する、カールさんの回顧展。カールさん(1929~2021年)は、米・ニューヨーク州生まれ。ドイツでグラフィックデザインを学び、アメリカに戻った後、グラフィックデザイナーとして活動。1967年に絵本「くまさん くまさん なにみてるの?」のイラストを手がけたことをきっかけに、絵本作家としての活動を始めた。同展では、カールさんが手がけた絵本の原画をはじめ、グラフィックデザイナー時代の作品や構想段階で作られるダミーブックなど約180点を展示する。主催は、福岡県立美術館、エリック・カール絵本美術館など。
会場は4章で構成。第1章「はらぺこあおむしの誕生」では、「はらぺこあおむし」の原画や、同作の誕生のきっかけとなったダミーブック「みみずのウィリーのいっしゅうかん」などを展示する。第2章「思い出を絵本に」では、作者の思い出から着想を得た絵本を取り上げ、絵本作家になるまでの歩みを紹介。第3章「遊べる本、読めるおもちゃ」では、読者が絵本の世界に入り込めるよう工夫された仕かけなどを紹介する。第4章「エリック・カールのアトリエ」では、制作道具や制作時に着用していたスモックなどを展示してアトリエを再現。日本での原画展に際して制作した作品などを展示し、日本との関わりも紹介する。
福岡県立美術館学芸員の中島由実子さんは「エリック・カールといえば『はらぺこあおむし』のイメージが強いと思うが、ほかにも多くの作品がある。原画だけでなく、制作技法や作品が生まれる過程にも注目してほしい。幅広い年代の方に楽しんでもらえたら」と来館を呼びかける。
グッズコーナーでは、「図録」(2,970円)、「メッシュ・シェルポーチ」(3,080円)、ポストカード(198円)、アクリルスタンド(1,100円)、Tシャツ(大人サイズ=1万4,300円、子どもサイズ=1万2,100円)などのオリジナルグッズ約30アイテムのほか、関連グッズも販売する。
開館時間は10時~18時(入場は17時30分まで)。月曜休館(11月23日は開館、翌24日は休館)。観覧料は、一般=2,000円、大学生・専門学校生=1,500円、中高生=1,000円、4歳~小学生=600円。3歳以下無料。12月20日まで。