全国的に有名な博多の祭り「博多祗園山笠」の商標登録が11月24日、特許庁から認可された。有効期間は10年で、商標権者は博多祗園山笠振興会の波多江五朗さん。

　今回認可されたのは「博多祗園山笠」と「博多山笠」で、対象類は「印刷物」「うちわ、扇子」「布製身の回り品」「被服」「映画・演芸・劇場又は音楽の演奏の興行の企画又は運営、祭りを主とする催事・伝統行事及び記念イベントの企画・運営又は開催」の5類。

　今回の申請は「博多祗園山笠振興会」が設立50周年（2004年）の際に掲げた目標の一つで、同会会長の波多江五朗さんは「山笠の歴史や品格を守る上で、業者による商品名の乱用などを防ぐ必要があると考えた。山笠は年齢階梯制など秩序を重んじる祭りなので、これを機にさらに気を引き締めて伝統を守り受け継いでいきたい」と話している。

　博多祗園山笠は博多総鎮守である櫛田神社への奉納神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。7月15日明け方に行われる「追い山」が有名。