グラフィックデザイナーの柳本あかねさんは2月5日、薬院のマンションにあるデザイン事務所内に日本茶のカフェ「日本茶　茜や」（福岡市中央区薬院4、TEL 092-526-5211）をオープンした。

　八畳間のフローリングに四角の畳を並べ、ベランダ側の窓には和紙を張った「茶室のテイストを取り入れた」（柳本さん）部屋には柳本さんが今まで集めた、古い道具や器、柳本さんが装丁を手がけた本などが並び、着物姿の柳本さんが出迎える。オープンの経緯について柳本さんは「事務所を構えることを決めたときに、ゆっくりお茶がのめる空間を作りたいと思ったのがきっかけ」という。

　同店のメニューは静岡出身の柳本さんが選んだ静岡茶を基本とした「静岡茶セット」（400円）のみで、棚に飾られた5～6種類の器から好みの器を選ぶと、器に合った湯冷ましやトレイなどを柳本さんが用意し、一煎目のみ柳本さんが煎れてくれる。その後は、添えられた手順書を見ながらニ煎目、三煎目と自分で煎れることができる。「煎茶は温度や入れ方に少し手間をかけると、色々な味わい方を楽しめる」（柳本さん）。

　また、日ごとに変わる菓子は「壱の菓子」と「弐の菓子」があり、「うなぎパイ」や、静岡県の浜松市にある老舗洋菓子店の「あげ潮」など静岡にちなんだものや、季節感のある菓子を提供する。

　営業日は月曜、水曜、金曜、土曜で、営業時間は12時～18時（土曜のみ14時～19時）。着物姿で来店した人には、使用済の茶葉で作った消臭袋の「おまけ」が付く。