日韓の友人2人が合同展「二人各色」-手法の違いも楽しめる構成に

日韓の友人2人で合同展を開催しているヤン・ホヨンさん

日韓の友人2人で合同展を開催しているヤン・ホヨンさん

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 アクロス福岡(福岡市中央区天神1)2階メッセージホワイエで1月14日より、福岡市在住の小串美里さんと韓国出身のヤン・ホヨンさんの合同展「ホヨン・ミサト 二人各色(韓国語読みで、イーインカクセ)」が開催されている。

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 韓国でも好きで描いていた「絵」を趣味で終わらせたくないと、当時の大学の先生の影響で福岡に来て4年になるという九州産業大学在学中のヤンさんは、当時、絵と同時に韓国語も勉強していたという小串さんと友人を介して出会い意気投合。いつか2人で展示会ができればと作品製作に励んできたという。

 その願いがかなった2人は「2人でそれぞれの色を出して、いろいろなことをする」という意味を込めて、同展のテーマを「二人各色」に決定。「自由なこころを求めて」をコンセプトに、手法や画材にこだわらず、自由に制作した作品21点を展示している。

 制作に2~3カ月を要したという、ヤンさん作の「真っ直ぐに行ってみよう」との思いを込めた代表作品「Can’t help flying to the moon」は、「人」を思い起こさせる形にカットしたパネルに布や紙粘土を施し、その名の通り、月に向かって走り出す人間を表現。果物を包む際に使用する白いネットを草に見立てるなど、身近な資材を使用した個性豊かな表現方法で作られている。

 日本の昔話をモチーフにした小串さん制作の切り絵、ヤンさん制作の水が流れる雨の日の部屋の窓を水彩画と紙で描いた作品や、ピカソの影響を受けて出産後の友人と赤ちゃんを描いた油絵など、2人の手法の違いも楽しめる構成となった作品展に仕上がっている。

 ヤンさんは「絵は描いた人だけのものではない。絵が好きな人と共有して、日本でたくさんの素敵な絵と人に出会っていきたい。今後は、私の絵で癒されたり、直感で『いいな』と思ってもらえるような作品を作っていければ」と話している。

 営業時間は10時~18時(最終日は16時まで)。1月20日まで。

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