ビルボードライブ福岡（福岡市中央区天神2、TEL 092-715-6666）での公演を3月7日に控えたシンガーソングライター・村上ゆきさんが、公演に向けての意気込みを語った。

　村上さんは福岡県出身。大学受験間近の追い込み期間に急きょ、ミュージシャンの父親の影響で音楽の道を志し、受験先を武蔵野音楽大学へと変更。入学試験の1カ月前から始めたという短期間の猛勉強の末、無事合格を果たし周囲を驚かせる。在学中から、都内のクラブなどでピアニストとして活動。卒業後の進路を決めかねている中、ピアノ演奏をしていた店舗からの「歌を歌えないなら、クビ」との通達を受け奮起。「『歌手になりたい』と夢を追ってではなく、生活のため歌を歌い始めたのが始まり」（村上さん）という。

　そうしたきっかけから始まった歌手活動で、ジャズ、ポップスなどさまざまなジャンルをカバーできるまでに成長したころ、ジャズを歌っていたあるライブで偶然「ジャズシンガー」としてスカウトされ、2004年9月にアルバム「Both sides,now～青春の光と影」でデビューを飾る。今年1月、「がんばりたいのに　がんばれない」のフレーズでなじみのあるライオン「バファリンA」のCM曲「恋＋薬（こいぐすり）」などを収録した初の全曲オリジナルのアルバム「1ミリのキセキ」をリリース。多くのCMに起用され、CM界で高い評価を受ける「CM女王」でもある。

　「ビルボードは出てみたい場所。ビルボードライブ出演を過去、目標にして歌い続けていた時期もあった。地元でのライブということで、懐かしい顔がたくさんあり、逆に緊張する反面、育った福岡に恩返しがしたい」と村上さん。昨年もビルボードライブで、同日の3月7日に公演を行った。「確実に成長した部分が見せられるのでは」（同）と意気込みを見せる。

　公演は17時30分～、20時30分～の2回。料金は自由席5,500円。チケットは、同クラブ（TEL 092-715-6666）などで販売中。