特集

「天神をきれいでカッコいい街へ」
KEEP CLEAN.KEEP GREENの輪を広げる「グリーンバード福岡」

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■「グリーンバード」発足の経緯

2007年10月に4周年を迎える福岡チームの代表、木下真裕さんが東京・表参道代表の長谷部健さんと意気投合。「育った街で、今から自分がやるべきことがあるのでは」という思いが湧いてきたことが発足のきっかけになった。

 「自分たちがすることは街への恩返し」-「とりあえず、やってみよう」と仲間内2、3人からスタートを切った。大きなバックアップもない当初は「一切技術が不要な『清掃』なら出来る」ということで清掃活動を開始。「ポイ捨てはカッコ悪い」とメッセージを呼びかけ、活動は「おしゃれでカッコ良く」がテーマ。宣伝ツールとして制作したポストカードの配布や口コミを通じて、現在では参加者が1,215人にも上っている。
 

■参加型エコプロジェクトの主な活動内容

主な活動は、定例活動の清掃のほか、環境イベント「福岡打ち水大作戦」や違法駐輪、落書の防止になる「アサガオプロジェクト大名」などのイベント活動や、小学校・行政・企業などに向けた講師・講演活動、天神のエリアマネジメント組織「We Love 天神協議会」と協働で来街者へメッセージ発信を行う「きれいな天神プロジェクト」、若者が集まる「警固公園」のモラルマナーアップを図るため企画され、売り上げの一部を美化活動に運用する「警固カフェ」、思いが賛同した企業とのコラボなど活動は多岐に渡る。
 
「グリーンバード」の活動は、誰でも自由に参加できる点が特徴。そのため、ビジネスが絡まない出会いも楽しく続けられる大事な要素だという。幅広い方面の業種の人との関わり、肩書きやビジネス的な立場も一切関係ないため、『人間』として接することができ、「フラットな意見が聞けることが楽しい」とも。また、参加者は社会人のほか、学生チームとして、天神を担う次世代の参加も多く、幅広い年齢層の意見を取り入れ、新しい企画を生み出している。

■活動を通して見えた「天神」の姿

 「福岡は、アスファルト社会だがまだ心のゆとりを感じる。都会だが、田舎の暖かさもあって核社会ではない」と話す木下さんは、学生チームとの活動や賛同をしてくれる企業との活動を通して、皆の環境に対しての意識が変わってきていると感じるという。
 
「人へのパフォーマンスなんです」-向かうところは「一人一人のハート」。「僕らを見て何か感じてほしい。そして参加することで意識が変化し、最終的に人に優しくなれたり…。掃除をするだけなのに、目標は『ライフスタイルの提案』と深いんですよ」と、コツコツと培ってきた時間が大きな自信となっているようだ。
 
後継者の人材育成にも手を抜かない。「自分たちで終わらせてはただの自己満足に過ぎない。成功実績を作って、次世代につなげたい」と、その目はすでに将来に向いている。

■「グリーンバード×天神」の目指すところは?

「グリーンバードは1年間で490日以上、活動しています」と活動の多忙ぶりに笑いながらも、「体力の続く限りは楽しんで、『グリーンバードがいれば、楽しくて、街がきれい』を基本に、同じ企画でも新たなスパイスを加えてマンネリ化しないよう、今後も続けていきたい」と声を高くする。「『モラルマナーを守る、ライフスタイルがカッコいい人が存在する街』を目指したい。その『街』が確立する、少しずつの変化が周囲に影響を与え、九州各地に自然と広がり、全国へと続いていくはず」と加える。
 
少人数から大きな団体へ成長し、今も輪をどんどん広げている「グリーンバード福岡」を引っ張るリーダーはこんな一面も見せた。「朝、雨が降ったら睡眠時間が増えてうれしいんです。でも『晴れ男』なので、ほとんど中止になることはないですけど…(笑)」。

冒頭のコピーの通り、「肩ひじ張らずに、できる限りでいいんです。『ボランティア=真面目』なイメージを打破したい。多くの人のきっかけ作りになって、皆を楽しくさせることができれば」と笑う顔は達成感にあふれていた。

 

文/編集部 秋吉真由美

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