岩田屋三越（福岡市中央区天神2）は経営統合後、初の年末商戦へ突入する。

　両社は10月8日、ライオン広場（天神2）でクリスマスケーキとおせち料理の合同内覧会を実施し、商品の展示や試食会を行った。

　「お互いの強みを生かした商品展開をした」と岩田屋・食品レストランサービス営業部・営業部長の田中哲さん。クリスマスケーキは両店の人気ケーキショップ4ブランドの商品を双方で販売するなど品ぞろえを拡大。岩田屋では8,400円～1万500円の価格帯のプレミアムケーキやアレルギー対応ケーキなど新規13ブランドを含む57ブランド、三越は自分で組み立てるケーキ「ハウスキット」など新規7ブランドを含む61ブランドをそろえる。三越が展開していたケーキの配送サービスを岩田屋も導入する。

　クリスマスケーキの平均単価予想は3,500円、売り上げは店頭＝対前年比5％増、インターネット＝対前年比10％増を見込む。予約受け付けは今月12日～12月20日。

　おせち料理は、中洲中島町「料亭老松」や住吉「博多い津み」、柳川「御花」の数量限定おせち（3万1,500円～）、今月中の予約で特典が付く「お楽しみおせち料理」などの統合記念企画商品を両店で販売する。岩田屋は地元福岡の料亭のおせちなど、地元に特化した商品を中心に新規7ブランドを含む73ブランド、三越は全国展開の強みを生かした品ぞろえで新規5ブランドを含む59ブランドをそろえる。配送区域も拡大し、岩田屋は北九州・筑豊地区、三越は佐賀県を追加する。

　平均単価は3万円、売り上げは店頭＝対前年比10％増、インターネット＝対前年比10％増を見込む。予約受け付けは今月13日～12月25日。