アクロス福岡（福岡市中央区天神1）1階・2階「匠（たくみ）ギャラリー」で現在、リニューアル1周年記念イベント「HAPPY CRAFT DAYS！」が開催されている。

ギャラリー2に展示された福岡の特産民工芸品

　「匠ギャラリー」は、「福岡の良いものと暮らしを未来へつなぐ」をコンセプトに、カフェやショップ、企画展などを通じた伝統工芸品の振興および次世代への継承を目的とした施設。昨年3月26日にリニューアルオープンした。1周年記念イベントでは、「祝い」をテーマに、贈り物を想定した福岡の伝統工芸品の展示・販売などを行う。

　1階「ギャラリー1」では、福岡の伝統工芸品の博多織、博多人形、久留米絣（かすり）、小石原焼、上野焼、八女福島仏壇、八女提灯（ちょうちん）の作品展示・販売を行う。会場では、博多織の名刺入れや久留米絣のネクタイなど入学・入社に向けたギフトをはじめ、小石原焼・上野焼のマグカップ、八女福島仏壇のアクセサリーなどをそろえる。

　このほか、1階「うなぎの寝床」では「市松」「亀甲」「矢絣」「七宝」など、縁起が良いとされる柄をあしらった工芸品の販売、「＆LOCALS（アンドローカルズ）」では、いなりあげかば焼き、だし卵焼き、粉さんしょうをご飯にのせた「いな重」にミニみそ汁などがセットになった1周年記念特別メニュー（900円、1日20食限定）を伝統工芸品の器で提供する。

　2階「ギャラリー2」では、博多曲物や博多張子、英彦山がらがらなど、縁起物や祝い事に関する福岡の特産民工芸品35品目の展示を行うほか、「UNA ラボラトリーズ」（薬院3）が企画・実施する伝統工芸の産地を巡るツアー紹介の特設ブースを設置する。

　このほか、ワークショップと、伝統工芸作家による制作実演を行う。ワークショップは、祝い事やおめでたいことにまつわるものとして、博多水引のご祝儀袋制作（3月30日・31日、各日2回、各回6人、体験料＝3,850円）などを予定する。事前予約制で、アクロス福岡のウェブサイトで受け付ける（先着順）。制作実演は、小石原焼のろくろ実演（30日）、八女福島仏壇の蒔絵（まきえ）実演（31日）などを予定する。

　匠ギャラリー企画担当の戸嶋大斗さんは「リニューアルから1年がたち、リピーターや人づてに来てくださる観光客の方も増えた。同イベントでは、福岡ならではのお祝いの品を展示・販売しているので、入学、就職する方、異動する方や引っ越しする方など、これから新生活を迎える方が周囲にいらっしゃる方などに来てもらえたら」と話す。

　開館時間は10時～19時。3月26日は1階および抽選会場は閉場。入場無料。3月31日まで。