イタリア貿易振興会（東京都港区）は4月20日～27日、アクロス福岡2階で文化交流展「Primavera Italiana2007 イタリアの春－都市におけるデザイン－HIGH TOUCH すべての人のためのイタリアンデザイン」を開催する。

　同イベントは、イタリア政府が今年より隔年で「Primavera Italiana（プリマヴェーラ・イタリアーナ）」と題したプロモーションを日本で展開することに伴い開催されるもの。初年度の共通テーマは「現代世界における歴史と文化的遺産に根ざしたイタリアの現代性」。「産業と技術」「文化」「製品」「観光」のカテゴリーのから、福岡では「産業と技術から見るイタリア」を軸に、都市における建築とデザインの関係性に注目した発表などを行なう。

　展示は、「映画を観るように」会場全体を使って、「イタリアデザインがすべての人のために果たせる役割を考察する映像の展示」となっており、交通機関や歩道橋など公共の場で「出会う・行動する」をテーマとしたセクション、子どもをメーンとした若者が「出会う場」の仕掛けをした「成長する・学ぶ」をテーマとしたセクション、高齢者や子どもなどバリアをかかえやすい人の視線に立った「住む・生きる」の3つのセクションを設けている。

　初日となる20日には、都市デザインや建築などの評論家のルイージ・プレスティネンツァ・プリージィさんによる「イタリアンデザインにできるすべての人のためのデザイン」と題したセミナーも開催（要予約 TEL 03-3475-1401）。

　同振興会は「福岡は都市景観に対する意識が高いのに加え、積極的に建築やデザインに対しての活動を行なっている。現在のイタリアンデザインなど、役立つ情報を伝えたいと考え、東京ではなく福岡と仙台で開催することにした」と話している。

　「Primaveｒa Italiana 2007」は3月～6月、東京国立博物館の特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ－天才の実像」で絵画「受胎告知」が来日するほか、映画やファッションショー、食文化紹介など全国で200を超えるイベント開催を予定している。

Primaveｒa Italiana 2007