駅でごはんをピックアップするサービス「ピクレル」の実証実験が5月23日、西鉄天神大牟田線西鉄福岡（天神）駅の北口改札そばチケットカウンターで始まる。

　南海電気鉄道（大阪市）が提供するサービス「ピクレル」は、駅を拠点として食事をしたい人と食事を提供する人（飲食店）が抱える課題を解決することを目的としたサービス。ウェブサイトを通じて商品をオンラインで予約（注文）し、駅もしくは予約（注文）店舗で受け取りが可能になる。南海電気鉄道は「エキピク」というサービス名称で、昨年7月～10月に、同様の実証実験を大阪の難波駅で行っている。

　今回の実証実験では、西鉄福岡（天神）駅と、商業施設「ソラリアプラザ」（福岡市中央区天神2）「ソラリアステージ」（天神2）のテナント計16店舗が連携する。駅での受け取りが可能になることで、客の利便性向上に寄与するとともに、飲食店の営業活動を支援するという。

　商品の注文は、「ランプ」（京都市）が提供するテイクアウトに特化したシステム「テイクイーツ」を通じて行う。テイクイーツには、各商業施設の公式LINEアカウントやQRコードなどのリンクから飛ぶことができる。会員登録は不要。テイクイーツの画面上で商品を選択し、受取場所と時間を入力することで注文が完了する。受取場所は、西鉄福岡（天神）駅もしくは店舗での受け取りのどちらかを選択できる。支払いはクレジットカードのみ。実証実験期間中は、駅で受け取る際の配送料は無料とする。

　今後は、自動的に受け渡しが可能なロッカーの設置や、周辺商業施設や路面店舗も含めたサービス拡大など、本格実施に向けて検討を進めていくという。

　実証実験期間は7月29日まで（土曜・日曜・祝日は除く）。受取時間は17時～22時（30分間隔で予約可能）。